「菌活」という言葉、最近良く聞かれます。健康な身体で老後を迎える為にも50代からは食生活の改善がとても重要です!どうしたら腸内環境が良くなるのか。人生レシピで放送された「菌活」の方法をご紹介します。
こんにちは! くうこです。
先日、NHKの番組「人生レシピ」で放送されていた菌活について。理化学研究所の農学博士 辯野 義己先生のとても役立つお話があったのでここで紹介したいと思います。
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★腸内フローラとは?
腸内フローラとは腸内細菌叢(さいきんそう)を指しています。人間の腸内には約1000種、約100兆匹の菌が生息しています。
これらの最近いろいろな種類の植物が群生するお花畑【英語でflora:フローラ】のように見えることからそう呼ばれています。
腸内フローラは、人それぞれ生息している菌の種類が違います。最近では研究が進み、腸の役割は本来の栄養素や水分の吸収だけではなく、免疫や美肌、精神へのよい影響をもたらすということが判明されました。
腸内フローラを整えるには、腸内の善玉菌を増やし悪玉菌が増殖しない環境づくりが重要です。
ヨーグルトには、ビフィズス菌、乳酸菌が入っており、どちらも腸に良い細菌です。
★ビフィズス菌が増えるメカニズム
(例えていうなら)
・食べたビフィズス菌・乳酸菌→アルバイト
・腸内にもともといるビフィズス菌→正社員
アルバイトの菌が正社員の菌を刺激して、正社員の菌が増えるという仕組みで
食べたビフィズス菌や乳酸菌などは腸に定着せず体外に排出されてしまう。
食べたビフィズス菌が悪玉菌を抑制するので、もともといるビフィズス菌が増えてくる。
ある女子学生がお菓子しか食べていない時は、便の臭いが強烈だったようで、食事を、お菓子ではなく、ヨーグルトやご飯をちゃんと食べるようになると腸内環境が良くなって、ビフィズス菌が育ちやすい環境が出来た。
★ヨーグルトは1日どのくらい食べればよいのか?
1日300gを目安に。食後に100g
★女性にうれしいエクオール菌
エクオール菌とは、腸内細菌をつくる。シワを改善する成分が含まれている。
このエクオール菌を産生できるのは日本人の半分ぐらいしかいないそうです。
ちょっとがっかりしてしまいましたが、実はエクオール菌はみんな持っているそうです。
もともと持っているのに眠ったままだともったいない!
どうやったらエクオール菌が働いてくれるのでしょうか?
大豆を食べれば効果が期待できる。
大豆の水煮や納豆などがとても良いそうです。
★理化学研究所 農学博士 辯野 義己先生が
実際27歳から毎年ご自身の腸内フローラの検体を調べているそうです
【ビフィズス菌の数】
20代一22~25%
30代一18~20%
40代一12~15%
50代一8%
この検査結果を見てわかるように、ビフィズス菌の量は歳を重ねると減少してしまうという事
先生は、肉中心の食生活だったらしく、40代の頃は体重も88キロ、体脂肪も30%超えだったそうです。
50歳を期に、食生活を改善し、68歳の今では善玉菌の量は23.2%で20代の頃に戻っているそう。
2年で16キロの減量に成功したそうですよ。
(先生の食事内容)
毎日、ヨーグルトを1日500g、野菜を350g以上。
肉を食べる時は、肉1とすると、野菜3の割合で食事
★なぜ歳を重ねると善玉菌が減り、悪玉菌が増えるのか?
歳をとると、食事の量が減り、運動をしなくなり便秘が進行してしまう。
老人性さい便になり弛緩性便秘になりやすい。
・老人性さい便…細くひょろ長い便
・弛緩性便秘…便を出したのにまだ残っている感じ。腸のぜん動運動が弱くなり便を押し出せない
予防するには、「腸腰筋」を鍛えること。
ウォーキングや階段の登り降りといった運動をすると良い。
★松本明子さんの便秘解消法
レントゲンを撮影したら4キロ近い宿便があった。昔から便秘だった松本さんはヨーグルトも食べていたが、慢性的な便秘の人がヨーグルトを摂取しても体外に流れていくだけだということで、酸化マグネシウム(便に水分を与える)と整腸剤の処方箋をもらった。
・朝起きて、コップ1杯の水を勢い良く飲む。
・食事は積極的に発酵食品や乳酸菌を取り入れる。食物繊維と同時に取るとよりいい。(キムチや納豆)
・朝、決まった時間に5分トイレに座る。(出ても出なくても)だんだんと腸が覚えていくそう。
・腸もみ運動
複合的な取り組みで40年の悩みを解消することができた。
★中村純子さんの例
若い頃から乾燥肌だったらしく、会社のエアコンで肌はカピカピだったそう。ある日突然、全身が痒くなりだし病院で調べてもらうと慢性蕁麻疹と診断された。それから3年間薬を処方されて飲んだが症状は改善しなかった。仕事が忙しくて、出来合いの惣菜やお弁当ばかりだったそうです。
そこで食生活の改善に取り組み、ご自身でも勉強され発酵食品を摂り出してから肌の乾燥が気にならなくなったとのこと。
中村さんの腸内環境は酪酸産生菌13.5%、日和見菌59.6%、ビフィズス菌8%
辯野先生によると、酪酸菌や日和見菌が多いのでビフィズス菌はそんなに頑張らなくてもいいとの事
中村純子さんがブログ
「ベジフル発酵プチマクロ(野菜・果物・玄米中心の発酵食」を実践されているようです。
じゅんじゅんのプチマクロ→ http://junjun.eshizuoka.jp/
★自分の腸内環境を調べるには
毎日の便の色やニオイを観察する。腸内環境が整うと便のニオイもなくなる。
最近では、病院でも調べられるそうですよ。他にも検査キットなどアマゾンとかでも購入できます。
最後に、将来病気にならない為にも、50代のうちに腸内環境を整える事が重要である。
「大腸を制するものは健康を制す」と仰っていました。深いお言葉です。